1946年 紺屋町付近
(国土地理院空中写真から作成)
群馬県営業便覧*1)(以下、「便覧」)は、同書の緒言によると「県下商工業者の取引に便し、交通の案内を明にし、以て斯業の改善発達の上に、貢献するところ有らむが為に」作成された冊子で、県内各郡市の概況の他、町列(まちれつ)として、主要な通りの官公署、銀行、会社、学校、商店、職人等の業種、屋号、代表者等を記載しています。要するに、町列とは官公署や商店の並び順を示したものです。前橋のページをみると、明治末期の町並みを知ることができます。
最初に便覧の時代、明治末期の中心市街の様子を把握しておくために、町列の冒頭に掲載された「前橋市略図」や年代の近い別の地図をながめてみました。
明治末期と現在の町並みは、道路の改造(新設、拡幅)によって大きく異なっているようです。そこで道路改造については別のページ(大正・昭和の道路改造)にまとめて示すこととし、ここでは駅から県庁へつながる4つの通りに絞って、明治末期の町列と主要な施設(官公署、学校、銀行等)をまとめることにしました。
なお、道路の拡幅によって道路に面した建物の多くは一度取り払われ、移設されています。したがって当時と現在の町並みの単純な比較はできないし、そもそも対応していないのではないか、と考えるに至りました。当時の町並みは、現在の道路や歩道の下に埋もれているようです。
4つの通り以外の他の通りについては、町列を省略し特徴的な施設や商店をまとめました。
*1:群馬県営業便覧,明治37(1904),「群馬県立図書館デジタルライブラリー」や「「国会図書館デジタルコレクション」で閲覧できます。